【閑話終題】
その他 2024.05.23
小学校ワークショップについて
■コンセプト
「ダンス=体操」ではありません。多少運動が苦手であっても、イメージさえ膨らませば、独自の表現を生み出す事ができます。
ダンスと聞くと、ヒップホップやバレエ等をイメージする子が大半かと思います。
そういったカテゴリーに属さない身体表現もあるのだ、というワークショップ。
基本的に音源は使わず、イメージと言葉によって動きを作っていきます。
既成の音楽から二次創作的に派生するのではない “日常から生まれるダンス” の自由さを、少しでも伝える事を目的としています。
例えば、こんな事を感じて頂ければ…
・道具がなくても、カラダ一つでけっこう遊べるものだな
・学校で教わる事以外にも色々あるのだな
・こんな大人もいるのだな
■自己紹介
まずは挨拶から。自己紹介の途中から身振り手振りを即興でダンス化し、踊りながら子どもたちにアプローチ。緊張や警戒心を解き、気持ちのウォーミングアップを図ります。
■ウォーミングアップ
ジャンプやストレッチを色々と。体育座りの姿勢のまま床に転がり、背中でジャンプする「セナジャン」や、肩で倒立して空中に浮いた足で宙を歩く「逆さまウォーク」など、無茶振りも交えつつ(案外出来てしまう子もチラホラ!)楽しく行います。
■マニピュレート
二人一組になり、動かす方か動かされる方のどちらかをそれぞれ選びます。
動かす方は、操り人形のように相手の体を押したり引いたりして、様々なポージングを作成。動かされる方は自分の意志では動かず、相手の意のままに動かされ続けます。
ある程度やったら交代。終了後、どちらが楽しかったか聞いてみます。
動かす方が好きな子は振付家向き。動かされる方が好きな子はダンサー気質。
■給食振付
「好きな給食はなんですか?」と、子ども達に質問。
もし答えがカレーであれば「カレーって、どういうもの?」と、重ねて質問。
「ジャガイモとかニンジンが入ってて、辛くって、ドロッとしてて…」と、具体的に説明してくれたその一言一句に、即興で動きを当てはめていきます。
肝心なのは、ジェスチャーに陥らない事。言葉のイメージや音の感じをデフォルメして、動きへと換えていきます。
「ジャガイモニンジンゴロゴロ入って辛くてドロッとしたカレー!」と、テンポを付けながらひと続きの動きをやって見せる。「そういう事か」と納得した子達は、次のメニューでは積極的に動きを提案してくれます。
子どもから出た動きをどんどん取り入れ、ひと揃いの給食メニューダンスを完成させます。
■参加した子ども達からの感想文(抜粋)
・最初の自己紹介から最後まで、全てをダンスにかえていて、とてもおもしろかったです。
・あの短時間でダンスを思いうかべるのがすごいなぁと思いました。
・家に帰って、宿題を終わらせるとダンスでした物を全部しました。
・丸い、あまい、ちゃいろで、うまい!ココアパンッ!が、一番おぼえています。
・おもしろかったしわからないことがわかりました。
・動かされる方は動かす方に動かされて動くのでとても楽しかったです。
・じこしょうかいがすこしこわかったけど、ダンスをしていたら、おもしろかったです。
・ぼくたちを笑わせるダンス、ヤンニョムチキンやフルーツポンチのダンスはすんごくおもしろかったです。
・自己紹介からすごくおもしろい動きをしてみんなが笑ってすごく楽しかったです。
・「れいとうパイン」のカチコチに動くところが楽しかったです。
・カレーダンスの最後の「ご飯に合う」のところがおもしろかったです。
・いつも食べているきゅう食が、ダンスになるなんて、おどろきました。
・生活の中で、色々なダンスが作れることが知れました。
・「給食センターの人が、作ってくれた、ふつうのぎょーざ」が、おもしろかったです。
・お家でたまにとび起きる練習をしていたら少しづつなれてきました。
・お家の人に見せたらおもしろいねと言われたので今度私も自分でダンスをつくってみようと思います。
・まこっちゃんは笑わせ上手だなと思いました。だって、自分で見ててもすっごく笑っちゃうからです。
・ぼくはダンスをならっているけれど、今回やったダンスが世界で一番たのしかったです。
※ワークショップの写真はこちら
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